B06 測定結果の見方

室長:よし、録音した結果に逆フィルタをかけてインパルスレスポンスを見てみよう。

助手:octaveで


a=waveread("test.wav");
a=a(:,1); #Lchだけにする
b=pcmread("inverse44k2sec.pcm");
c=fftconv (a,b);
plot(c);


インパルス直後のこのピークは何ですか?

室長:これは壁や床などからの反射じゃ。インパルスレスポンスにすると横軸が時間になる。壁からの反射の前で切り出してからfftすることによって部屋の反射の影響を除くことができるのじゃ。そのかわり低域の特性は分からなくなる。逆に後ろまで含めると低域まで特性が得られるが部屋の反射込みの値となる。

助手:インパルスの前にいくつか波形があるのは何です?こんな音は出てないはずですが。

室長:これは高調波歪みじゃ。右から順番に2次高調波、3次高調波、4次高調波と並んでいるぞ。低い音から高い音にスイープするときに高調波歪みがあると逆フィルタをかけたときに本来の時間より前に出てくるのじゃ。これを切り出してfftして2次高調波なら周波数を1/2にしてもとの逆フィルタの周波数特性を補正すると歪み率が分かるぞ。逆フィルタが+3dB/Octならば2次高調波は-3dBにする。ただしこの歪みもスピーカーの歪みではなくマイクやアンプの特性も含めた再生・録音系全体の歪みがでるのじゃ。

助手:???ちょっと本来の時間の前に歪みが出るというのがよくわからないのですが???

室長:では次回はそのことを簡単に説明しよう。

2012年12月26日

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