B10 リスニングポイントでの測定

室長:だいぶ間が開いてしまったな。今回はリスニングポイントでの測定だが実は研究室の測定環境が不安定で調子が悪いのだ。

助手:こういう時にはちゃんとした測定環境がないと不便ですね。調子が悪いのがパソコンなのかインターフェース・マイク・スピーカー・アンプなのか原因の切り分けが面倒です。 …まさかお正月で飲みすぎて機材を壊したんじゃないでしょうね!

室長:そっ、そんなことはないぞ。とりあえず今回は測定の一般的な注意を述べるぞ。まずは測定の時にはSN比を稼ぐのが大事じゃ。エアコンなどを止めてなるべく雑音を少なくしたほうがよいのだ。

助手:でもログスイープによる測定では環境ノイズの影響はあまり受けないと聞きましたよ。

室長:それはその通りだが、まあ程度によるな。ノイズの影響を避けるにはスイープ時間を長くするか、何回か測定して平均をとると良いのだ。だが注意しなければいけない点がある。再生と録音のクロックが同期しておれば良いが、そうでなければ誤差が出てしまうのだ。

助手:同じオーディオインターフェースで録音再生すればよいのですね。でもHDMI経由で再生する時には同じデバイスで録音することは無理ですよ。

室長:録音と再生を違うデバイスでした場合には数秒間で1~2サンプルぐらい簡単にずれてしまうのだ。したがって複数回録音する場合に単純に平均するのではなくて切り出したそれぞれの録音がズレている可能性があるのでそれを合わせてから平均する必要があるのだ。まあ面倒ならばなるべく静かにして1回で測定を済ますのが簡単だな。精密な測定でなくて参考程度の測定ならそれで充分だ。

助手:あと注意する点はありますか?

室長:マイクの位置だな。なるべくリスニングポイントで左右のスピーカーからの距離が等しくなるようにするのだ。レーザー距離計なんかがあると便利だ。

助手:部屋の反射はどうしますか?

室長:あまり気にしなくてよいのだ。高音はインパルスレスポンスを短く切り出すことで反射の影響をさけることができる。低音部分はどうせ部屋の影響込みで補正する必要があるしな。

そういうわけで次回はインパルスレスポンスを切り出して特性を見ていくぞ。

助手:それまでに機材が復活すれば良いですね(棒)。

2013年1月6日

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